2012年4月29日 (日)

グッバイ・ノリナガ

今週の月・火・水の睡眠時間が、1時間半・2時間半・3時間半だったカモノハシです。
この状態が7月までずっと続きます。死ぬかも。

連休初日の今日になって、ようやく懸案の宣長論を脱稿しました。

しんどかったー。

かねて「宣長さんとは一度決着をつけておかねば」、と思っていたので引き受けた原稿でしたが、いやあ、やっぱり手強いわ。宣長邸に乗り込んでいってぶちのめすつもりが、結局ピンポンダッシュして帰る情けない羽目に(笑)。

もう二度と宣長はやんないし。

夏頃には『越境する古事記伝』、森話社から出ると思います。僕のよりモリさんのが面白そうだから、そっちに期待。

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2011年12月 8日 (木)

非渋谷系神道概論

早稲田大学オープンカレッジの講座「もうひとつの神道概論」が終了しました。
春学期10講、秋学期10講の計20講に加えて、9月には諏訪大社を見て歩く遠足、10月には「春日の風景」展の参観も企画して、かなり充実した内容でした。
「もうひとつの」と銘打ったのには、いささか訳があります。
かつて早稲田の文化構想学部で開講した「渋谷では聴けない神道概論」を一般向けに増補改訂した内容なのですが、さすがに「渋谷では聴けない」というタイトルにするわけにもいかないので、「あっちのとは違う」という意味を込めて、Anotherと冠したわけです。

「渋谷では聴けない神道概論」以来、基本コンセプトは同じで、ひと言で言えば、神道を「日本固有の伝統宗教」という枠組みから解放すること、これに尽きます。
「八百万の神々」という表現が示すように、神道の最大の魅力はその多様性にあると、僕は考えています。しかし近代以降の神道は、無理矢理に統一された宗教の枠組みに押し込めることによって、神道本来の力を殺してしまっていると思います。そこで、神道がいかに自由で、豊かな世界を持っているかを、実証的に語ろうというのが、「もうひとつの」の目指すところです。

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2011年10月24日 (月)

パネル告知

今週末の日曜日、学習院大学で開催される日本思想史学会で「神を説く僧―学僧たちの中世神道」と題するパネルセッションを企画しました。

Photo

中世の学僧たちの神道研究を通して、「中世神道」とは何か、中世の学問とは何かを考える試みです。
発表者はいずれも今後の中世神道研究を担う気鋭の研究者を揃え、おじさん二人がサポートに回ります。
コメンテーターには、内部ではなく、少し離れたところから見た感想を述べていただくべく、幅広い知見で知られる彌永さんをお願いしました。

たぶん刺激的な面白いものになると思います。できれば、中世の研究者ばかりでなく、近世や近代の研究者にも聴きに来ていただきたいと思います。これは近世思想偏重の日本思想史研究に対するひとつの異議申し立てでもあります。内輪の議論だけでとどめてしまいたくないと思っています。

ご来聴お待ちしております。

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2011年1月16日 (日)

脱構築される記紀神話

燃え尽きてなにも思いつかないカモノハシですwobbly

越年の原稿が、やっとのことで書き上がりました。
この6日間着た切り雀で(さすがに下着は替えてるけど)、寝るときもそのまま布団に倒れ込むだけ。お風呂も一日おきで、髮も髭も伸び放題。まさに〆切り前の漫画家みたいな状況。ゲゲゲのゲー。もう少しで白いワニ(@江口寿史)が見えるところだった。

毎度のことながら、ここまで自分を追い込まないと書けないというのは、体によくないなー。
ルーティンワークとして論文書ける人が羨ましいです。

これから一眠りして、来年度のシラバスと期末試験の問題を作らなくっちゃだわ。

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2010年10月14日 (木)

うきーっ!

日本思想史界のかみつきザル、カモノハシです。

Photo 日本思想史学会の大会プログラムが来ました。
どれどれ・・・。うきーpout
研究発表25本のうち、近世と近代が半々で、古代と中世は一本もありません。シンポジウムとパネルセッションも当然の如く近世と近代です。
いまだに学会では、日本の中世には思想はなかったことになっているんだなぁ、と改めて実感させられました。

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2010年4月 1日 (木)

東京慈遍学会設立!

慈遍学会 設立趣意書

 南北朝期に活躍した天台僧慈遍は、『徒然草』の著者吉田兼好の兄弟と言われ、台密・東密両流に通じた学僧であると同時に、中世最高の神道学者でもあります。特に、伊勢外宮の祠官度会常良との交流は、中世伊勢神道の展開の鍵となるものものです。また、後醍醐天皇やその妃新待賢門院廉子への進講など、南朝方との密接な関係が知られていますが、その人脈は南北両朝にまたがる広いものでした。その活躍は、天台僧という枠に収まりきらない、南北朝期最高の知識人の一人であったということができるでしょう。しかし、慈遍の生涯にはいまだ謎の部分が多く、その著作についても、現存が確認されるものについては一応活字化がなされたものの、研究はさほど進んではおりません。

 そこで、神道学、仏教学だけでなく、歴史学、文学等、分野の垣根を越えて、研究者の英知を結集し、この巨人の思想をあきらかにすべく、このたび慈遍学会を設立する運びとなりました。ぜひとも、広く諸分野の研究者の皆様のご参加を期待いたします。

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2009年5月21日 (木)

「白山曼荼羅」上映会

Hakusan 成城寺小屋講座の企画のお知らせです。

「絵解き白山曼荼羅~加賀禅定道」の上映会を開催します。
この映画の監修者でもある福原敏男氏の解説付きです。
日時と場所は次のとおり。
5月24日(日)15:00~
パークシティ成城シアタースタジオ
(小田急線成城学園駅よりタクシーで5分)

お問い合わせは、成城寺小屋まで。

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2009年4月 9日 (木)

神道概論、開講!

Shinto 今年度も、「神道漫談概論」が開講しました。

初日に聴きに来て下さった学生さんは100人弱で、大きな教室がガラガラという事態にはならず、とりあえずよかったです。
今年はついに早稲田も文科省の圧力に抗しきれなくなったようで、きっちり15週の授業が組まれています。例年より2コマ増えたわけで、その分少し余裕が出来て、こちらとしては嬉しいです。
できれば1コマ、ゲストスピーカーも呼びたいけれど、なかなかこれはという人がいないのよね。マークさんにお願いしたときは、とても好評だったんだけどねー。

今年も「渋谷では聴けない神道概論」、よろしくお願いします。

Pomera2 初回の昨日は、いきなり「教科書=スク水」論という小ネタをぶちかまして、学生さんたちをケムに巻きました。授業で使う小ネタは、だいたい電車の中とか、布団に入ったときとかに思いつくので、今までは携帯電話のメモ帳機能で打つか、枕元に(そのために)おいてあるメモ用紙に書くか、していたのですが、今回はpomeraが大活躍です。
前から、携帯に接続できる折りたたみ式のキーボードを買おうかと真剣に考えていたくらいなので、これを見たときはすぐ「欲しいっlovely」と思ったんですが、なにせ最初は2万円くらいしたので、じっと我慢。ようやく定額給付金+αくらいまで下がってきたので、出雲旅行にあわせて購入した次第。
何といっても、すぐ立ち上がるのと、漢字変換がATOKなのが嬉しいです。もちろん、通信機能がないとか、一度に複数のファイルを開けないとか、不満はいろいろありますが、いつでもどこでも思いついたことを打ち込めるのは本当に便利です。今は、寝るときも枕元に置いています。

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2008年3月11日 (火)

「神話の講座」開講

4月からの「新・神道概論 Reloaded 2.0」のために、コツコツとネタ帳作りに励んでいるカモノハシです。今日思いついて携帯ネタ帳にメモった新ネタは、「古神道はスパゲティナポリタンである」。勘の良い方は、たぶんもうわかったと思います。わからなかった方は、火曜日7限@文化構想学部へおいで下さい。今年もネタで勝負です。

Shinwa さて、それとは別にかねて話題の「成城寺小屋講座」でも、短期講座をやります。題して「日本神話再発見」。ちょっと大げさです。
シリーズ「神話を考える」の第1弾ということで、第2弾以降、小山和行さんの琉球神話篇とか、山本ひろ子さんの出雲神話篇などを予定しています。
トップバッターなので、責任重大です。とりあえずは、イントロとして「脱・記紀神話」のための「中世神話」入門といった話をするつもりです。
成城寺小屋は、カルチャーセンターとはひと味違った市民講座をめざしています。ご家族、知人等で関心がありそうな方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ご案内下さい。

以下に、チラシからの抜粋を載せておきます。

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2008年1月18日 (金)

Roll Over NORINAGA

この火曜日に今期の「神道概論」の授業が終わりました。
いつもは授業前日に何をやろうか考えて、徹夜でチョキチョキペタペタ資料を作り、授業はそれをもとにしてなんとなくまったりと話を進めるという、どちらかというとゆるい授業をしているのですが、今年の「神道概論」は一念発起してかなりきっちり作り込んでみました。
まず、全13回分のテーマを書き出して、マークさんの特別講義も織り込んで、あらかじめきちんと割り振りました(ついでに毎週着る服も、正月の和服を含めて、毎回全部変えてみたのですが、気づいた人はいないだろうね)。この段階で、入りきらずに泣く泣く棄てたテーマもいくつかあります。それから90分間の授業をダレることなくもたせるために、毎回ふたつのモチーフを扱うことにし、プリントも1モチーフが1枚に収まるようにして、毎週2枚ずつ作ることにしました。それに導入に10分~15分のマクラをつけて、全体で90分になるように構成を考えました。マクラも携帯でネタ帳作って、事前にちゃん講義ノートに書いていきました。ここまでちゃんと計算してやったのは久しぶりです。
おかげさまで、「90分が短く感じた」とか「計画性があってよかった」と、反応も上々でした。僕だってやればできるんだけどね。ただ全部の授業でこれやったら死ぬかも。

Mabuchi 最終回の授業は、国学者の神道を扱いました。ひとことで言えば宣長批判ですが、宣長本人の研究を批判するというよりも、宣長を教祖と仰ぐ、近代の国学的発想を討つ内容です。それにしても、宣長は専門の古典研究の時は格調高いのに、こと中国批判の部分になると品のない、まるで②chに溢れている中国バッシングと同じような口調になってしまうのはどういうわけでしょうね。嫌中派や嫌韓流のルーツも、国学なんでしょうか。やはり国学の最大の問題は、宣長や篤胤が何を言っているかよりも、それが近代を呪縛していることではないかと思います。ちなみに来週から、渋谷区立郷土博物館で「賀茂真淵展」が開かれるようなので、行ってみなくっちゃ。

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