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2012年5月20日 (日)

KORIN降臨

人生いつも残高不足、カモノハシです。

ついにカード会社から督促状が来ました。2月3月は収入がないのに、カードであれこれ買い物をしたツケが回ってきました。
A級戦犯の高額商品がこちら。Kogotaikan 先輩の古典の先生が大絶賛、「ぜひ、お買いになるべきです」と言われて、つい舞台から飛び降りてしまいました。
確かに、悪しきノリナガ主義に毒された国語学者たちのせいで、「漢語は日本語ではない」とばかりに、古語辞典はどれもこれも漢語に冷淡であることに長年不満を抱いていたので、この辞典は画期的であると思います。
買ったこと自体は後悔していませんが、それにしてもこの値段。しかも、この手の辞典の常として、予定刊行巻数は増加する可能性が高い。果たして、二巻目以降も買えるのだろうか。家では「あ行」しか引けない、ということにならなけりゃいいけど。

さて、話題の展覧会をふたつ。

201205103497 まずはこちら。

かなり混んでいるという話だったのだけれど、関東地方を例のゲリラ豪雨が襲った日の夕方、「今日の午後行くつもりだった人の足が止まったに違いない」と予想して、柏での仕事の帰りに寄りました。
読み勝ちで、かなりすいていて、目玉の「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻」もじっくり堪能することが出来ました。実物を目にすることなどないだろうと思っていた「入唐絵巻」はもちろん素晴らしかったですが、圧巻はやはり「平治物語絵巻」。武士とは何者であるかということを、これほどまでに端的に表現した絵は少ないのではないでしょうか。ここには血なまぐさい殺戮集団としての武士の登場が、見事に描き出されています。「画面が汚い」と悪評さくさくの大河ドラマですが、たぶんそれなりのクソリアリズム追究なんでしょう。ただ、実際はもう少しダンディズムがあったんじゃないかと思うけどね。

201205103501

絵巻以外では、尾形光琳の「松島図屏風」がすごかった。現代美術としても通用するほどのアヴァンギャルドっぷり。この屏風の前で茫然と立ち尽くしている人が、僕以外にも何人もいたのが印象的でした。

東博の中庭ではユリノキの花が満開でした。明治初年に種を蒔いたものだとかで、ということは樹齢130年ですか。きれいでした。

もうひとつ、光琳つながりで根津美術館のKORIN展。学生さんから招待券を戴いたので、仕事から速攻で戻ると、自転車で出かけました。代々木公園の中を抜けて、表参道をまっしぐら。あの真っ直ぐな表参道を自転車でかっ飛んで行くのは、かなり気持ちがいいです。

201205163516

目玉は「燕子花図屏風」と「八橋図屏風」の再会。
並べて見られる贅沢。較べると、若画きの「燕子花」の方が断然いいなぁ。

屏風はもちろん撮影禁止なので、美術館の庭のカキツバタの写真で。ちょっと盛りは過ぎてますが、きれいでした。

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コメント

つ・い・に、出ました。
さて、宣長は使い慣らしている漢語は日本語と考えておりやすぜ。あ、「ノリナガ」=エピゴーネン、かな?ならわかる。

投稿: MOり | 2012年7月 1日 (日) 22:27

えっと、じゃあ「近代ノリナガ主義」とでも呼んでおきましょう。
僕がノリナガとわざわざカタカナで書くのは、「宣長的なるもの」と宣長本人とを区別するためでもあります。あ、これ(注)に書き加えよう。

投稿: カモノハシ | 2012年7月 1日 (日) 22:41

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