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2012年4月20日 (金)

この支配からの卒業

こっちのあっちゃんだって卒業したい、カモノハシです。

いよいよ本格的に授業が始まりました。今年は相当ハードです。
多い週は週14コマ。しかも、月曜から木曜までは連日朝5時起き、6時起きです。金曜だけは午後からですが、夜まであるのでミュージアムの夜間開館へは行けません。
昨年度は、週の真ん中の水曜に午後からの日があって、金曜日はオフという理想的な配置だったので、病院通ったり展覧会観に行ったりできたのですが、今年はかなり厳しそうです。
土日はたいてい調査や研究会が入っているので、この調子だと休みは実質月に2日ぐらい。新しい講義がいくつもあるので、授業の準備で追われて1学期は終わってしまいそうです。

遅々として進まない「宣長論」の原稿、ようやくゴールが見えてきました。たぶんあと数日で書き上がるでしょう。
前半は、一応資料引いたりして真面目に書いていたのですが、最後の方はもはやアジビラと化しつつあります。考えれば考えるほど、「宣長教」の人たちが学界で大きな顔をしていることが、日本の思想研究や文学研究をダメダメにしてきた元凶のひとつであることを確信して、だんだん腹が立ってきました。嘘だと思ったら、『国史大事典』の「古事記」の項目を引いてみてごらんなさい。僕はこれを読んで、思わず絶句してしまいました。これが『古事記』研究の権威と呼ばれる人の物言いとは。こんなエモーショナルなものが権威として通用するとしたら、日本にはまともな研究など成り立たないでしょう。研究とは、もっとクールであるべきだろうと思います。

ちなみに、小論のタイトルは「くそ食らえノリナガ」です。あとひと息、頑張ります。

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コメント

宣長論、楽しみです。日本史、日本文学、日本思想(史)など、厚い壁の向こうの密室の権威が怖くてあまり本すら読まなかったのですが、このごろ不合理を克服しようとする動きもあって、頼もしく感じています。まだまだ若いのだから(と思い込んで)頑張ってくださいね。

投稿: Drogri | 2012年4月22日 (日) 03:04

いや、むしろもう若くないからこそ、言うべきことは言わねば、と腹をくくりました。
去年の震災で、学者が言うべきことを言わない国は滅びるということがはっきりしたわけですから。

投稿: カモノハシ | 2012年4月22日 (日) 03:33

そっか~、宣長ってそんなに褒められてたのか。気の利いた人はみんな秋成ファンで、歌はへたくそといわれ、本気で褒めてる人はいないのじゃないかと思っていたけれど、たしかに「宣長問題」なんて褒め殺しではありますね。
やっと書けたけど、まだ先は長いです。くどいばかりで、へたくそな文章ですが、新味はあるかな。

投稿: モリ | 2012年5月24日 (木) 21:45

もちろん僕も秋成ファンですけど(笑)
「松阪の一夜」とか国学四大人とか、近代の宣長はもはやほとんど信仰ですからね。
そういえば某大学が柳田・折口などを「民俗学四大人」などと言っているのには笑っちゃいました。民俗学が終わっちゃうわけだ。

御論考、おもしろかったです。新しいだけでなく、近世のテキスト論として展開の可能性があると思います。仏典の科註とか鼇頭とかも、版本ならではの有り様で、一度きちんと考えて見る必要がありますね。

投稿: カモノハシ | 2012年5月25日 (金) 02:55

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