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2010年4月 6日 (火)

カラヴァッジョ

Caravaggio
久しぶりに映画を観たカモノハシです。

カラヴァッジョ
 
~天才画家の光と影
ぜひ観なければと思いながら、なかなか行けず、今週で終わりなので慌てて出かけてきました。
うーん、結論から言うと、イマイチですかね。
なんだかもったいぶった大仰な演出が空回りしていて、肝心のカラヴァッジオの苦悩が何なのかが伝わってきませんでした。
最後の方で、絵のモデルとなった街娘レナが、カラヴァッジオの光と影について語る台詞があって、「ああ、これが言いたかったのね」とわかるんだけれど、それが映画全体からは感じられません。

「光と影」がテーマというだけあって、カラヴァッジオの絵を意識したと思われる画面の陰翳(撮影監督ヴィットリオ・ストラーロ)はなかなかのものですが、それでも息を呑むほど美しい場面はほとんどありませんでした。ピーター・グリナウェイの「レンブラントの夜警」の方がきれいだったかもしれない。

Caravaggio3

後半、かのジョルダーノ・ブルーノが火刑に処せられるシーンが突然出てきます。小学生の時に歴史の本で「ブルーノの火あぶりの刑」について読んで、強い衝撃を受けた時のことを思い出しました。このシーンは、たぶん映画のテーマと関わる重要なシーンのはずなんですが、単なるエピソードに終わってしまっていたのも残念でした。
結局、伝記映画に終わってしまって、カラヴァッジオの内面までは描ききれていなかったいたように思います。
やっぱり変態デレク・ジャーマンの「カラヴァッジオ」('86)の方が、よかったような気がします。
そういえば、20年以上前に、デレク・ジャーマンの「カラヴァッジオ」と中島貞夫の「瀬降り物語」を観て影響を受け、自分の耳に穴を開けてしまったことを思い出しました。この両作品に共通するのは、主人公がとことんアナーキーであることですかね。
その当時から、僕はカラヴァッジオの大ファンだったので、楽しみにしていたんですが。

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コメント

久しぶりにお邪魔しました。
御祭り。7年なんて、あっというまですね。
デレク・ジャーマンの「カラバッジョ」、リバイバルすればいいのに。

投稿: もり | 2010年4月 7日 (水) 00:33

こちらはそれだけ確実に年をとっているということに、改めて気づかされます。一緒に行った学生たちの顔ぶれはすっかり入れ替わっているんですからね。

ル・テアトル銀座の次回上映は「ドン・ジョバンニ」だそうです。欧州の人は、画家や音楽家を題材にした映画が好きですよねぇ。それに較べて日本は相変わらずサムライばかり。文化というものに対する眼差しの違いがよくわかります。

投稿: カモノハシ | 2010年4月 7日 (水) 12:04

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