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2008年4月 1日 (火)

四月馬鹿?

Yasukuni つい先程、4月中旬から公開予定だった話題の映画「靖国 YASUKUNI」の上映を予定していた映画館すべてが、「上映中止」を決定したという報道が流れました。
ネット上でその報を眼にしたのが、0時すぎであったので、これはてっきりエープリルフールのネタかとも思ったのですが、どうやらそうではないようです。
報道されるところによれば、「「具体的な抗議や嫌がらせはないが、不特定多数の人が集まる施設なので、万が一のことがあってはならない」というのが、上映中止を決めた理由だそうです。なんだか、最近どこかで聞いたようなセリフです。でも、あれはえげつない商売で経営者が逮捕されるような高級宿屋の話、こちらは映画という表現にかかわる仕事をしている会社の話です。こちらの方が、はるかに深刻です。

「中国人監督が靖国神社を撮った」というだけの理由で、内容を見もしないで「上映を中止しろ」と騒ぎ立てるなんて、相手が日本だからというだけの理由でサッカー日本代表に心ないブーイングを浴びせる中国の観客と同じレベルだということがわからないのだろうか。少なくとも、自分の目で映画を見た上で、どこが悪いのかということを具体的に議論すべきであろう。それが文化的国家の人間のすることじゃないのか。
 それにもまして情けないのは映画館の運営会社の姿勢である。上映中止を求める組織的な電話がかかってきたのかもしれないが、なぜ「あなたはその映画をご覧になったのですか。もしご覧になっていないのでしたら、ご覧になってから批判や議論をしていただきたい」と言えなかったのか。表現や芸術にたずさわる仕事をしているのだという矜恃や責任感はないのだろうか。しかも世間が暫定税率廃止で騒いでいる時を狙ったかのようなタイミングで、こそっと中止を決めるとは。
 ガソリンが25円安くなるかどうかよりも、この問題の方が影響ははるかに深刻です。暫定税率の問題は所詮経済の問題だから、一時混乱はしても、あとからいろいろ手当をすれば、なんとか収まるでしょう。いや、うまくすれば(今の政府にうまくできるかどうかあやしいが)、前より良い結果になるかもしれません。しかし、この上映中止問題は、どう転んでも良い方へ向かうとは思えないのです。

 4月の頭から、いきなり気が重くなるような話です。公開されたら早速観に行って、授業のネタにしようと思っていたのに。批判も含めて、恰好の教材だったのに。久しぶりに怒りに燃えております。上映を予定していた映画館の親会社に、夜中に抗議のFAXをぶちかまして、その勢いでこのブログを書いております。このままではとても眠れそうにないので、酒かっくらって寝ることにします。

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