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2008年4月26日 (土)

薬師寺&薬師寺

Yakushiji2_2  「国宝薬師寺展」に行ってきました。

金曜日の夜間開館を狙って行ったのですが、それでも思ったより混んでいました。昼間はどんだけ混んでいるのでしょうか。でも6時すぎに入館したので、だんだん人が減っていって、ゆっくり落ち着いて見ることができました。

目玉の日光月光両菩薩の存在感は、言うまでもなく圧倒的でしたが、僕が一番惹かれたのは、東院堂の本尊の聖観音菩薩立像の方でした。その前に立った瞬間、魅入られたようにしばし茫然となってしまいました。
完璧な美しさ」というのを久々に見た気がします。腰のひねりもなく、ただすうっと立っているだけなのですが、全身どこにも弛みがない。たぶん美術的には、ちょっと動きのある日光月光の方が優れているんでしょうが、僕は聖観音の端正さの方が好きです。日光月光よりも二回りぐらい小さく、等身大に近いので、威圧感がないせいもあるかもしれません。衣文も、まるで出来て間もないかのようにシャープで、古さをまったく感じさせないところもすごいと思います。時間が作り出した美しさではなく、出来たときから変わらずこの美しさを湛えているのだと思うと、もう魂が抜けてゆく心地がします。
もちろん八幡三神坐像も素晴らしかったです。東寺のに比べるとぐっと小さい分、表現が細やかでやさしい感じがします。板絵神像の方は、実物を見るのは初めてのような気がしますが、写真で見るよりむしろきれいだったのには驚きました。

Mantoue_2

今日は万燈会を模して、平成館の前に灯明が並べられ、幻想的な春の宵を現出していました。

会場を出ると、閉館までまだ15分ほどあったので、ついでに東洋館の「蘭亭序」も見てきました。夜間開館の時の東洋館って、もうほとんど人気(ひとけ)がなくて、いかにも「夜の博物館」という感じで、お薦めです。

上野駅の近くで、よく行く安くてボリュームたっぷりの食堂へ入ろうと思ったら臨時休業だったので、やむなくトンカツを食べて帰りました。

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2008年4月15日 (火)

ゆく春や

新学期に備えて髪を切ったカモノハシです。
誕生日に払いすぎた税金が返ってきたので、ちょっと気が大きくなって、普段の床屋の10倍近い金額を払って美容院でカットしたのだけれど、出来上がりを見たら、いつもとたいして変わり映えがしなかったのは軽くショックでしたcrying。やっぱり問題は髪型じゃなくて、それが載っている土台の方なのね。

Sakura 今日からいよいよ新学期の始まり。
いわきは、ちょうど桜が満開cherryblossomでした。
日中の気温は、一年を通して東京とさほど違わないいわきですが、それでも桜の開花は東京より2週間近く遅いです。気候的にはむしろ北関東に近いのに、こういうときはやっぱり東北の端っこなのねということを実感させられます。

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2008年4月 4日 (金)

またひとつ

Gohansiki_2 今日4月3日は、不肖カモノハシさんの52回目のお誕生日であらっしゃります。

バンザーイ、バンザーイ、バンザーイcrying

全然うれしくないけれど、誰も祝ってくれないので、自分で万歳三唱してみました。

だからとういうわけではありませんが、昨日は日光へ強飯式を観に行ってきました。
新宿駅から東武日光まで直通列車が出来たので、便利になりました。わずか2時間で到着です。このあいだの富士山行きのこともあるので、かなり寒いと覚悟して行きましたが、幸いポカポカ陽気で風もなく、春らしいおだやかな天気でした。(もっとも、前日は大荒れで雪がちらついたとか)

Gohan2_2 山盛りのご飯を強要する「強飯頂戴の儀」そのものは、近代に入ってからいろいろ変化しているのではという印象を持ちましたが、その前段として閉め切った堂内で蝋燭の明かりだけを頼りに行われる儀礼は素晴らしいものでした。
三仏堂内陣で一山の僧侶によって行われる三天合行供と外陣で山伏姿の僧によって修される採燈大護摩供とが、同時並行で進んで行く様は、まさに習合と呼ぶにふさわしいものです。

儀式が終わって、こちらのお札を頂戴しました。「七難即滅、七福即生」であります。お誕生日にこのような縁起物をいただいて、ありがたくもかたじけないことです。これでメシとってやるぅ。(って、何を?)それは、だから、その、お金とか仕事とかお金とか…、(バチがあたるかも)。

今年こそ、きっといいことがありますように、南無。

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2008年4月 1日 (火)

4月1日に想ふ

Hinomaru ワタクシは、今日ほどこの国に生まれてきて良かったと思ったことはありません。この日本といふ国は、まさにこの世の理想郷、王道楽土であります。
すべての国民が、自由といふものを完璧なまでに理解してゐるので、お隣の大国のように、政府が暴力的な手段を以て自由を弾圧するやうな野蛮なことは起こりえないのであります。
国民は皆、空気を読むことに長けてゐて、エライ人がちょっと大きな声で「これって、どうなの?」と言へば、たちまち自粛をしてしまふので、検閲だの発禁だのといった非文明的手段を用ゐる必要はないのであります。
ごく稀に、空気を読めずにエライ人に異を唱へる不心得者もおるにはおりますが、善良な国民達が「このKYめ」などと言って袋叩きにしてしまふので、監視したり取り締まったりする必要はないのであります。
かうしてこの国の平和と秩序は、国家の権力ではなく、国民相互の努力によって保たれてゐるのであります。大人しくお経を読んでゐるべき坊さんがデモをしたり、その坊さんを銃で撃ったりしているB国やC国とはえらい違いであります。
このやうな素晴らしい国に生まれてきて本当によかったと、心の底から神様に感謝し申し上げる次第であります。

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四月馬鹿?

Yasukuni つい先程、4月中旬から公開予定だった話題の映画「靖国 YASUKUNI」の上映を予定していた映画館すべてが、「上映中止」を決定したという報道が流れました。
ネット上でその報を眼にしたのが、0時すぎであったので、これはてっきりエープリルフールのネタかとも思ったのですが、どうやらそうではないようです。
報道されるところによれば、「「具体的な抗議や嫌がらせはないが、不特定多数の人が集まる施設なので、万が一のことがあってはならない」というのが、上映中止を決めた理由だそうです。なんだか、最近どこかで聞いたようなセリフです。でも、あれはえげつない商売で経営者が逮捕されるような高級宿屋の話、こちらは映画という表現にかかわる仕事をしている会社の話です。こちらの方が、はるかに深刻です。

「中国人監督が靖国神社を撮った」というだけの理由で、内容を見もしないで「上映を中止しろ」と騒ぎ立てるなんて、相手が日本だからというだけの理由でサッカー日本代表に心ないブーイングを浴びせる中国の観客と同じレベルだということがわからないのだろうか。少なくとも、自分の目で映画を見た上で、どこが悪いのかということを具体的に議論すべきであろう。それが文化的国家の人間のすることじゃないのか。
 それにもまして情けないのは映画館の運営会社の姿勢である。上映中止を求める組織的な電話がかかってきたのかもしれないが、なぜ「あなたはその映画をご覧になったのですか。もしご覧になっていないのでしたら、ご覧になってから批判や議論をしていただきたい」と言えなかったのか。表現や芸術にたずさわる仕事をしているのだという矜恃や責任感はないのだろうか。しかも世間が暫定税率廃止で騒いでいる時を狙ったかのようなタイミングで、こそっと中止を決めるとは。
 ガソリンが25円安くなるかどうかよりも、この問題の方が影響ははるかに深刻です。暫定税率の問題は所詮経済の問題だから、一時混乱はしても、あとからいろいろ手当をすれば、なんとか収まるでしょう。いや、うまくすれば(今の政府にうまくできるかどうかあやしいが)、前より良い結果になるかもしれません。しかし、この上映中止問題は、どう転んでも良い方へ向かうとは思えないのです。

 4月の頭から、いきなり気が重くなるような話です。公開されたら早速観に行って、授業のネタにしようと思っていたのに。批判も含めて、恰好の教材だったのに。久しぶりに怒りに燃えておりますannoy。上映を予定していた映画館の親会社に、夜中に抗議のFAXをぶちかましてpunch、その勢いでこのブログを書いております。このままではとても眠れそうにないので、酒かっくらって寝ることにします。

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