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2007年5月28日 (月)

真夜中のカウボーイ

ニューヨーク1日目の朝は、ともあれホテルのレストランで朝ごはん。ホテルの名前がThe Lucerne Hotel で、レストランが NICE MATIN と、どことなくヨーロッパ風。クロワッサンにコーヒーの朝食をとっていると、イヤナガさんが現れたのでご一緒する。聞けば、皆さん今日の午前中はMetropolitan Musiumの分館、 Cloisters を見に行く予定とか。僕もCloistersには行くつもりだったので、合流することにする。

Cloister バスを乗り継いで、40分位かかってCloistersに到着。
ここは、その名の通り、中世の修道院を移築して、中世美術のみを展示する美術館。もちろんアメリカに中世美術はないので、すべてヨーロッパから運んできたもの。建物は、どこかにあったものをそっくり移築したわけではなくて、あちこちにあった部材を寄せ集めて、中世の修道院風建物を復元したものらしい。展示品も、イギリスあり、フランスあり、ドイツあり、スペインありと、そこら中から集めてきたもの。金に飽かせて(ロックフェラーがかんでいるらしい)かき集めた感はあるが、むしろヨーロッパではこれだけのものをいっぺんに見ることはできないから、贅沢の極み。ハドソン川に面した小高い丘の上というロケーションも素晴らしい。お薦めのポイントではあります。

Boots ところで、僕は前夜に続き、またまたアクシデント発生。ホテルを出て間もなく、足元がパコパコするので見ると、ブーツの右足の底が壊れてパックリ口を開けている。ひとりならどこかでサンダルでも買うところだけど、皆さんと一緒なのでそうもいかず、ハンカチで靴の上から縛ってなんとかCloisters往復をしのぐ。左足の底も怪しくなってきたので、これはどこか靴屋に駆け込むしかなさそうだ。
ホテルへ戻ると、ちょうどCaroline夫妻が到着したところだったので、早速靴屋につきあってもらう。このブーツはKenneth Cole という New York のデザイナーの靴(Carolineさんによるとかなりオシャレなブランドらしい)で、おまけに Made in Italy。何年も前に古着屋で買った古靴だけど、お気に入りのデザインで愛用してきたもの。いざニューヨークへ行くというので、足元見られちゃなんねえと履いてきたのが裏目に出たみたい。靴屋のオヤジに「ニューヨーク製なのにぃ。ニューヨークに置いていってもらいたいらしい」というと、速攻でニューヨークの靴屋のゴミ箱行きとなりました。
というわけで、ニューヨークで最初の買い物に、なんと自分の靴を買う羽目に。しかも、結局この旅行中で最も高額な買い物と相成りました。自分用のニューヨーク土産は、日本でも買えるeccoのウォーキング・シューズでした、というオチです。

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2007年5月27日 (日)

タクシー・ドライバー

Kanazawa 旅行から帰ってからというもの、遊んできた分を埋めよとばかりに、1日も休みなしに仕事や調査が入っていて、今日ようやく久々のオフを迎えました。調べてみたら、4月15日以来の休みです。というわけで、金沢文庫へ「仏像展」を見に出かけました(って、全然休んでないぞ)。すばらしいお天気で、思わず絵はがきみたいな写真をとってしまいました。

さて、それではニューヨーク珍道中を少し。
飛行機をバンクーバーで乗り換えた関係で、ケネディ空港に到着したのは夜中の12時過ぎ。思いのほか寒い。空港を出るとたちまち「Taxi, taxi」と白タクの運転手たちに囲まれるが、無視してタクシー乗り場の行列に並ぶ。すると前に並んでいた東洋系の青年が「マンハッタンまで行くなら、一緒に乗らないか」と言ってくる。僕の「怪しいヤツセンサー」が「大丈夫」と言っているので、「うん、いいけど」と返事をする。順番を待つ間に話したところでは、彼はニューヨーク在住の台湾系中国人で、商用で北京に行った帰りらしい。往きにラガーディア空港に車を置いて出発したら、帰りの便はケネディ着になってしまったので、自分をラガーディアで落として欲しいのだということらしい。
順番が来て乗ったタクシーの運転手は、これまた愛想のいい丸顔の東洋系の兄ちゃん。乗るとすぐ中国青年は僕に20ドルを渡して「これで大丈夫」という。ところが、行き先を告げると、運転手の兄ちゃんが「(ケネディ~マンハッタン間の規定運賃)45ドルはひとつの行き先あたりであって、行き先が2箇所では別々に貰わなければならない」と言い出す。彼の言うことはもっともではある。ところが、ここからが中国人。運転手と中国語で交渉を始める。運転手も南方系の中国語を話す。ニューヨークについていきなり、狭いタクシーの中で中国人二人と値段交渉という予想外の展開に、おかしくって思わずニヤニヤしてしまう僕。彼らは僕にもわかるように時々英語も交えながら、しばらくやりとりを続けて、結局ふたりで60ドルで交渉成立。ま、一応僕も5ドルの儲けということ。
ラガーディアで中国人青年を下ろしてから話してみると、運転手の兄ちゃんは中国人ではなく、ビルマ人だった(ミャンマー人とは言わなかったあたり、彼の立場が想像できる)。僕が最後の客で、今日の仕事はこれで上がりという彼に、ニューヨークの道の説明などしてもらいながら、無事ホテルに到着。時計は午前1時、お疲れ様でしたといいたいところですが、これでは終わらなかったのです。
実は、バンクーバーからニューヨークまでは国内便扱いで、基本的に機内食のサービスはないのでした。バンクーバー空港で、靴を脱いだり、ベルトをはずしたりして、さらにはパソコンまで開けさせられる厳重な入国手続きを経たところで気づくべきだったかも。でも、機内で僕の座席のすぐ前の列までがエグゼクティブクラスで、前の席までは何か食事らしきものがサービスされているので、そのうちこっちにも来ると思っていたら、その気配がないのでようやく気がついた次第。ケネディ空港に着いたらハンバーガーでも食べようかと思っていたら、国内便なのでゲートを出たらすぐタクシー乗り場で、コーヒーを飲むところすらない。というわけで、ホテルに着いたときは腹ぺこ。
仕方がないので、ルームサービスを頼もうとガイドをめくってみると、通常のルームサービスは終了だが、「Late Night Service 」というのがちゃんとある。そこでダイアルしてみると、「この番号はただ今使われておりません」みたいなことを言っている。再チャレンジするがダメ。フロントに電話をして、「ルームサービスは使えないのか」と聞くと、「それはもうやってない。勝手にデリバリーをとってくれ」というお達し。「えーっ、そんなぁ。」すると、「デリバリーにつなぐか?」と聞くので、思わず「イエス」と答えてしまう。と、いきなり電話の向こうに早口のデリバリーのオヤジが出る。「うわっ、おい、ちょっと待ってくれ。」それからは、これを逃したら腹ぺこで寝なきゃならないので必死。なんとか、チキンサンドウィッチとコーヒーを頼む。まだ何か早口で言っているので、何度か聞き返すと、「支払いはカードかキャッシュか」と言っているのでした。ふぅー。
しばらくすると、ドアをノックする音がして、デリの兄ちゃんがお待ちかねのサンドウィッチを届けに来る。最初は無愛想だったけど、チップを渡したとたん、「Thank you, Good night!」と愛想を振りまきながら帰って行く。このチップというシステムは、ある意味非常にわかりやすいなと、変な感心をしてしまう。
Deli_4 で、ニューヨークに着くなり、いろいろ冒険をしたあげく、ようやくありついたのが、こちら。予想どおり、夜食としては充分すぎるほどの量で、お腹いっぱいで眠りにつくことが出来たのでした。後で調べたら「MANHATTAN DINER」という、安くておいしいので有名なお店らしい。ラッキーでした。

今日の結論。英語なんかほとんど出来なくても、食い意地さえ張っていれば、なんとか食い物にありつけるもんだ。

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