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2007年3月15日 (木)

春は名のみの

3月もはや半ば、なんとか確定申告を終えて、一息ついたところです。去年は、ほとんど休みなく働いたおかげで、少しばかり収入が増えたので、4月分の家賃を払うために借金をしなくて済みそうです。とはいえ、4月からはかなりコマ数が減るので、もとの自転車操業に逆戻りです。春だというのに、なんだか景気の悪い話で済みませんねえ。
Benzaiten 先週は、ちょっと資料を見るために金沢文庫へ出かけてきました。ちょうど特別展「弁財天~その姿と利益」をやっていたので、それを見てから閲覧室へ。展示の方は江ノ島の弁財天縁起関連のものが中心でしたが、もちろん中世のものもいくつか出品されていました。面白かったのは、厨子の中に弁財天と十五童子、さらには宇賀神や鶴に乗った仙人までが立体的に並べられているもの。かなり新しいもののようですが、なんだかフィギュア・コレクションのようで(やっぱりシークレットは宇賀神ですかね)、思わず笑ってしまいました。どうも、このあいだから仏像フィギュアづいてるみたいです。文庫の帰りには、必ず立ち寄る「市場食堂」で夕ご飯。ここ、新鮮な魚が安くて、しかも量が多くてお薦めです。

Seigado ついでに展覧会をもうひとつ。靜嘉堂文庫では「荘厳された神仏の姿~仏画・仏像・垂迹画」を開催中です。垂迹画(神道曼荼羅)のバリエーションが揃うようです。僕の授業に出ていた人は、スライドを見せたと思いますが、ぜひ実物を見に行ってみてください。残念ながら18日までなので、僕は行けそうにありません。僕は明日から週末まで関西ツアーに出ます。4月の発表の原稿を書かなければならないのだけれど、書き出す前からいきなり煮詰まってしまっているので、半ばやけくその旅です。
今これを書いているバックでは、いつものラジオ深夜便が THE BAND 特集を流しています。ちょうど前回 THE BAND の話をしたばかりだったので、偶然にびっくり。The Weight I Shall be Released を聴いてから寝ようっと。ああ、早くこの見えない重荷から解放されたいもんだわ。

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2007年3月 1日 (木)

弥生の空は

日付はなんと、もう3月。だいぶ間が空いてしまいました。
 毎年の事ながら、2月は経つのが早い。山のような試験やレポートの採点をして、部屋の片付けをしていると終わってしまう。とにかく机の上や床の上をすき間なく、しかも何層にも埋め尽くしている資料のコピーや本で、ほとんどゴミ屋敷状態なので、それを端から整理して片付けていると2週間ぐらいあっという間に経ってしまいます。
Desk2Desk1_2 これが1年間の内、数週間しか見られないという貴重な「片付いているわが書斎」の写真。地球温暖化のせいか、最近は僕自身でさえめったに見られないくらい出現回数が減少しています。あまり珍しいので、思わず写真を載せちゃいました。

 実は、2月初めにギックリ腰を再発して、あまり動けず、じっとしておりました。20歳の時に椎間板ヘルニアを患って以来の持病なのですが、最近は調子が良かったので、油断をしていました。ちょっとした段差につまづくことが何度かあって、「あれっ、おかしいな」と思ったのですが、腰が原因でそうなることをすっかり忘れていました。腰痛の正体はヘルニアが原因の座骨神経痛なので、状態が悪くなると足に通じる神経が圧迫されて、歩くときに足のつま先があまり上がらなくなります。それで、段差でつまづくようになるのですが、のど元過ぎればなんとやら、理屈がわかっていても、忘れてるんだからしょうがないですね。2週間ぐらいは、正座していた後みたいに、両足にシビレが残った状態で、ソロリソロリと歩いていました。おかげで関西への旅行の予定は延期です。

 それにしても、僕の腰のことはともかくとして、年が明けてからこの二ヶ月というもの、社会で起きていることはろくでもないことばかりで、ニュースを見ていると気が重くなりますね。中でも教育改革をめぐる一連の動きは、憂えるほかありません。愚かな者が拙速にことを進めようとしているのですから、救いようがない。なにせ「おそらく戦後最も頭の悪い宰相」がやろうとしていることですから。でも、教育は郵政や税金と違って選挙にたいして響かないし、どうせ改革の結果がわかるのは10年後、20年後なので、まわりも「やらせておけ」ということなんでしょう。自民党のタヌキオヤジたちは、ある意味利口なので、アベちゃんが本物のボンクラであることくらいは先刻承知。でもなぜか国民に人気があるみたいだから、とりあえず負けるのが確実な参院選の顔に担いでみただけ。参院選に負けたら詰め腹を切らせるつもりだし、負けなくてもそのうち口実作って引きずり下ろす腹でしょう。だいたいまだ若いから、長期政権なんかになったら、「中二階」などと呼ばれる世代が干上がってしまうしね。
 本人も、ママに「パパが果たせなかった宰相になる夢を果たすのよ」って言われて来て、それがあっさり実現しちゃったけれど、特に何かしたいことがあったわけじゃない。だからつぎの目標は「お爺ちゃまが果たせなかった改憲と再軍備」なんでしょう。ホントに本人には何もないデクノボーなのね。
 それにして世の中って不思議なもので、こういうときに限って、財界も史上最低の経団連会長を戴いちゃってるのだから始末に負えない。僕は物心ついてから石坂泰三以降の歴代会長を見てきたけど、国民に道徳を説くなどというバカなことをしたヤツは記憶にない。基幹産業でもない業界から「財界総理」などと呼ばれる地位に登り詰めちゃったので、「自分は偉いんだ」と勘違いしちゃったんだろうね。孔子や孟子だって、人民に向かって徳や仁を説いたりはしなかったということを知らんのかね。フジオくんがやるべきことは、決別したはずの談合を裏でこっそり続けていたゼネコンや長い間某力団に資金提供し続けていた銀行、偽装請負で労働者をこき使っていた企業に対して、経団連から除名したり資格停止にしたりすることでしょう。まず自らが企業倫理を正してみせることによって、国民に範を示すべきであるというこの当たり前のことぐらい、少なくとも歴代会長はわかっていた。それを、フジオくんときたら、自分のところの偽装請負は棚に上げて、国民に説教を垂れるたあ、片腹痛いとはこのことでぇい。
 自分たちの儲けのためなら地域住民の生活なんかどうなったって知ったこっちゃないとばかりに、隣の敷地で朝8時からまるで機関銃の連射のような音をたてて工事を始めるクソ住友不動産&清水建設を見ながら、倫理を忘れた企業の親玉になんか道を説かれたくはないわいと、強く思う今日この頃。

Last_waltz むかついてきたので、ここらでお口直し。
先週、中古CD屋を冷やかしていて、つい安かったのでこんなDVDを買ってしまいました。知る人ぞ知るライブ・ドキュメンタリー映画の傑作、The Band の LAST WALTZです。The Bandはもちろんですが、Bob Dylan, Eric Clapton, Niel Young, Joni Mitchel を始めとする綺羅星のごときゲストがまた素晴らしい。監督は、若き日のマーティン・スコセッシ。そしたらちょうど、スコセッシが6回目のノミネートで念願のアカデミー賞を取ったというニュース。偶然だけどね。
ところで今夜のラジオ深夜便は、またまたギタリスト特集で、今回はちょっと渋めのメンツ。なにせ最初がDavid GilmourにPeter Greenだもん。The BandのRobie Robertsonもやりました。でもって締めはRoy Buchananの「メシアが再び」。Roy Buchananといえばテレキャスターというわけで、思わずギターを抱えてみたら、30年ぶりなのに曲に合わせて結構弾けるのには、自分でもびっくり。若いときに覚えたことは忘れんもんだなー。勉強ももっと熱心にやっとけばよかった。

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