« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月15日 (日)

水鳥の祭

195_1 会議があって川崎へ出かけたので、お大師さんまで足を延ばしてみました。後期の演習のテーマは「弘法大師伝をよむ」なので、ちょっくらご挨拶をしておくかなと思ったのですが、日曜日だというのに参道は人影もまばらで、七五三とお宮参りの親子連れがチラホラいるくらい。お大師さんの縁日以外はこんなもんなんですかね。

ところが山門をくぐると、ごらんのような人だかり。何かと思ったら、今日は「水鳥の祭」だそうで、酒合戦がまさに火蓋を切って落としたところに行き合わせたらしい。「水鳥」とは「氵(サンズイ)に酉(トリ)」で酒のこと。「ちょっと水鳥でもいく?」とか言ったんですかね、いいなあ。
201 でもって、「水鳥の祭」とは、慶安年中に川崎大師河原の名主「大蛇丸底深」と江戸の儒者「地黄坊樽次」が一党を引き連れて、壮絶な飲みっくらをしたという仮名草子『水鳥記』にまつわるお祭りらしい。詳しくはこちらに。また『水鳥記』は奈良女子大図書館の阪本竜門文庫電子画像集で見ることができます。

今日の会議は、業績不振につき講師全員賃金カットを言い渡されるという縁起でもないものだったので、厄落としに護摩木を奉納して、真剣にお参りする。

209 すると帰り道で仲見世にこんな名前のお店を発見。
これもお大師さまのお導きか。おすがりするしかないでしょう。
というわけで、縁起物のだるまをいただくことに。お店の人によれば、最近は高崎仕様の上州だるまが全国を制覇しつつあるとのこと。今や少数派となって片隅に追いやられている、江戸時代から川崎大師で売られている武州だるまをひとつ買って帰りました。
果たして運が開けるでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 5日 (木)

眼鏡を作る~その2

初めて老眼鏡(!)を誂えました。
先日、近視用の眼鏡を作った時に詳しく検査をしたところ、裸眼ではまともにものが見えていなかったことが判明。きちんとした眼鏡を作って矯正すると、見違えるようによく見えて、びっくりしました。近視の度数はたいしたことがないのだけれど、乱視が進んでいて、特に左眼は手術の影響かかなり歪んでいるらしい。今まで市販の安い老眼鏡を買って使っていたのだけれど、あれはただの凸レンズだから乱視までは矯正できないわけで、これは一度ちゃんとした老眼鏡を作らねばと思い立った次第。そこで、先日の眼鏡を作った店で、今度は安いセットで老眼鏡を作ることと相成りました。
それにしても、道理で本が読みづらかったわけだ。小さな字が見えないのはもちろんだけど、大きな字でもにじんだり歪んだりして見える。垂直線が歪んでいるせいか、縦書きの活字を追っていて、改行するとズレて次の行じゃないところへ行ってしまうことがある。
でも、眼を手術した直後はもっとすごかったですよ。なにせペロンと剥がれちゃった網膜を、眼球の外側にシリコンのパッチを当てて縫いつけるというかなりな荒技なので、馴染むまではものがみんな歪んで見える。最初にサッシの窓を見たときは驚きました。窓枠が直線じゃないんだもん。スクリーンにツギが当たって皺がよっている田舎の映画館みたいなものだから、映る画像がみんな曲がって見える。もうほとんどシュールレアリズムの世界。一番すごかったのはお風呂場のタイルで、ぐにょんぐにょんに波打って見える。頭がクラクラしました。

ちょっとパソコンで再現してみましょう。Mikeoriginal Mikeyugami_1
左が通常の見え方。お隣の屋根の上からこちらを見ているご近所のミケさん。屋根の横線はまっすぐですね。
右が僕の目に見えている状態のシミュレーション。歪ませたうえに、ボケさせてあります。もちろん実際よりすこし大袈裟にしてはありますが、まあだいたいこんな感じです。
手術以来、すっかり本を読むのが億劫になってしまったのは、眼のせいだったんだあ(ということにしておこう)。でも不思議なのは、キレイなおねえさんを見るときは、脳の中の補正機能がはたらくのか、シュールレアリズムの絵のように鼻が曲がって見えるようなことはなくて、ちゃんと美しく見えること。どうやら、本だとこの補正機能ははたらかないらしい。
ともあれ、これで本や資料がクッキリハッキリ見えるようになったので、だいぶ楽になるはずです。明日から、いよいよ本格的に大学の授業が始まります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »