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2006年5月26日 (金)

メーリングリストの効用

大学のゼミでメーリングリストを作ってみました。
一昨年のゼミでも作ったのですが、飲み会のお知らせぐらいにしか使わなかったので、なんかもう少し有効利用はできないものかと考えて、その日の発表に対する僕の補足コメントを書いて流すことにしました。
発表は1コマに2人ずつなのですが、熱心な学生さんが多く、質疑応答をしていると長引いて、7時限目であるのをよいことに毎週10~20分位延長になってしまいます。この間は、それなら少し早めに始めようかと授業開始時間前に教室に行ったら、もうみんなでレジュメを配っていてびっくりしました。
そんなわけで、僕が締めくくりのコメントを述べたりフォローをする時間的余裕がないというのが、メーリングリストを活用することを思い立った最初の理由ですが、実はもうひとつ大きな理由が。ゼミのテーマは「日本人の死のかたち」というものですが、あまり細かい縛りをかけてもつまらなくなってしまうと思い、「なんでもいいから」と言ったのが運の尽き(笑)。こちらの守備範囲などお構いなしに、とんでもないところへポンポン球を打ち込んでくれるので、球を拾いに行くのもひと仕事。とても授業時間内では拾いきれなくて、帰りの電車の中でみんなに書いてもらったコメントシートを読み返しながら「うーむ」と考え、さらに帰宅してからわからないところをちょこっと調べてからコメントを書くので、結構手間がかかる。でもって、今日もついさっきコメントを送って、これを書いている次第。
ゼミでのメーリングリストの活用を皆様にお薦めするつもりで書き始めたのですが、なんだか生兵法は自分の首を絞めるから気をつけましょう、てな感じになってしまいました。

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2006年5月21日 (日)

もひとつ新刊書

ほぼひと月ぶりに完全オフの週末だったので、たまには書かねば。
とはいっても、隣の空き地に高層ビルが立つという計画が持ち上がって、ここんとこその対策に追われていたので、少しものんびりはできない。このあたりは古くから住むお年寄り世帯が多いんだけれど、地域住民をなめくさったやり方そ見ていると、つい義憤に駆られて、温和しいお年寄りたちに代わって、日曜日の朝から住友不動産とドンパチやらかす羽目に。こっちもいろいろ忙しいんだから、勘弁してくれよ~。

さて、少し遅れてしまったけれど、新刊紹介は末木文美士『日本宗教史』(岩波新書1003)。すでにkuden-MLではひとしきり盛り上がった後なので、ご存じの方も多いとは思いますが。
僕は去年から女子大でその名も「日本宗教史」という講義を持っていて、その授業コンセプトがまさにこの本とそっくり!ひょっとして、末木さん女装して授業に出ていたのかしらんと思ってしまいました。などという冗談はさておき、そのくらい末木さんが考えていることと、僕の考えは近いものがあるので、まあ「よく書いてくれました!」という感じです。
とはいえ、記紀神話からオウム真理教までを新書一冊で説くという、かなりの荒技。とにかく飛ばします。基本的に1トピック1ページといった案配。まるで4倍速で見る日本宗教史。コンセプトが命なので、これはこれでいいと思いますが、研究者向きではないと思います。もちろん末木さんもそんなつもりで書いてはいないと思いますが。基本的に入門者向き、とにかく日本の宗教のあらましについて知りたい学部の学生に読ませるには最適であろうと思います。
従来、仏教史や神道史といった個別の枠組みはあっても、「日本宗教史」という形で語ることはめったにありませんでした。たとえ「日本宗教史」と銘打ってはいても、中を開けてみると、仏教史と神道史が交互に並んでいるといったものがほとんどでした。僕が去年、それまでの「神祇信仰論」と「日本仏教史」というふたつの授業を統合して「日本宗教史」という授業をやってくれと依頼されたときも、最初は前期に神、後期に仏というのも考えなくはなかったのですが、せっかくだから神仏関係論を軸に、複合する宗教の姿について語ろうと考え直しました。決して、原型論や古層論に還元しない宗教論というのが、基本コンセプトです。その意味では、末木さんとは微妙に違うかも。
ともあれ、というわけで、その「日本宗教史」の授業で、早速この『日本宗教史』を紹介して、「今から、これを準教科書ということにするから、買って読むように」と言い渡しました。

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